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2021.04.09
 

かぼちゃの栽培方法
~種まきから収穫まで解説!仕立てや人工授粉、追肥、うどんこ病予防のポイントも~


つるを伸ばして成長するかぼちゃ。
食卓にもよく並ぶ定番野菜ですが、実は栽培しやすく、初心者にもおすすめな野菜です。
種まきから収穫まで簡単に解説。
葉から病気をチェックしたり、玉直しをしたりと、かぼちゃ栽培の重要なポイントも合わせてご紹介します。

 

かぼちゃとは


和名/別名:カボチャ
学名:Cucurbita maxima Duch.(西洋カボチャ)
   Cucurbita moschata Duch.(日本カボチャ)
   Cucurbita pepo L.(ペポカボチャ)
原産地/生産地:南アメリカ
分類ウリ科:カボチャ属
 
おかずにしても、スイーツにしても美味しいかぼちゃは、南アメリカが原産地の野菜です。
ウリ科のカボチャ属に属しています。
カボチャの代表的な種類は、西洋カボチャ、日本カボチャ、ペポカボチャの3種類があります。
 
大きな野菜なので一見育てにくそうですが、病気が少なく育てやすい野菜の一つです。
ただし、つるが伸びるので、栽培するにはある程度の広さが必要となってきます。
広いスペースが確保できない場合は、サイズの小さい品種のミニカボチャを選び、栽培方法は立体栽培で育てましょう。
 

かぼちゃの種類

西洋カボチャ:ホクホクとした食感が特徴の粉質で、皮の色は、白、黒緑、赤などがあります。
乾燥かつ冷涼の気候でよく育ちます。
日本カボチャ:地方ごとに種類が多く存在します。
果肉はねっとりとした食感の粘質で、高温多湿の気候でよく育つのが特徴です。
ペポカボチャ:「おもちゃかぼちゃ」と言われることもあるほど、形や色がユニークなものが多いのが特徴です。
食用だけでなく、園芸用としても育てられています。
ペポカボチャは耐暑性があり、土質に関係なく、日当たりが良いところでよく育ちます。
ペポカボチャにはズッキーニ等があります。
 

かぼちゃの栽培時期

かぼちゃの発芽地温は25~30度、生育温度は20度前後です。
一般的には、3月下旬頃に種まき、4月下旬頃に定植、収穫は7~8月頃です。
以上のスケジュールは目安です。
地域やかぼちゃの品種によって、時期はずれてきますので、その地域の気温とそだてたいかぼちゃの品種の特徴を考慮して栽培してくださいね。

かぼちゃの栽培方法

 

種まきと育苗

育苗のために、用意するポットは9~12cmの大きさです。
直径4~5cmで深さが1cm程度の穴を作り、その穴に4~5粒の種をまき、土をかぶせます。
その後手で軽く押さえてたっぷりと水をやりましょう。温かいところ(25~30度)で発芽を待ちます。
発芽したら、間引きを行います。
本葉が1~2枚のときに、2本になるように間引きし、最終的には、本葉が2~3枚になったら1本立ちにします。
本葉の数が4~5枚程度になったら、定植のタイミングです。目安は種まき後30日前後だと考えてください。
育苗は、風通しと日当たりが良い場所で行うのがおすすめです。
また、徒長枝を防ぐために、水やりは朝にやるようにしましょう。
 

土づくり

かぼちゃを育てるために必要な土の条件は、「水はけがよいこと」と「pH6.0~6.5の酸性である」ことです。
まずは、定植する約2週間前に、石灰を散布してよく耕します。
定植する1週間前に、堆肥を入れます。直径30~40cm、深さ30cmの穴を掘り、その穴の中に堆肥を入れます。
掘り上げた土の中には、化成肥料を投入し穴に戻し入れ、畝を作ります。
このとき、水はけの悪い土の場合は、もみ殻など水はけをよくするものを入れ混ぜます。
畝の大きさは60cm~80cm程度で、畝と畝との間は、1m程度開けておきましょう。
また、場所はできるだけ日向を選びます。
 

定植(植え付け)

本葉が4~5枚程度になったら、定植を行います。
目安は、育苗を始めてから30日程度です。ポットに置きすぎると、定植以降の生育が悪くなります。
定植後はたっぷりと水をやりましょう。
苗同士の間隔は1m前後です。つるが伸びるので広めにとっておきます。
寒さが戻る可能性があるので、防寒のために5月頃まで、穴あきトンネルをかけておくと安心です。
 

仕立て(整枝・摘芯)

主な仕立て方には、「主枝仕立て」と「側枝仕立て」があります。
 
主枝仕立て:
簡単な仕立て方で、親づるを一本だけ伸ばすように栽培します。
わき芽(子づる)が発生するたびに除去します。
収穫量は少ないですが、比較的早いタイミングで収穫できます。
 
側枝仕立て:
収穫量が多いのが特徴です。
主枝仕立てと比較すると、手順は若干複雑です。
子づるの成長を促すため、親づるについている本葉が4~5枚になったら、親づるの先端を摘芯します。
すると、子づるが伸び始めます。
子づるが50cm程度に成長したら、状態の良い子づるを2~3本程度残して、それ以外の子づるは取り去ります。
子づるを選ぶときは、葉と葉が重ならないようにします。
そうすることにより、光合成がしっかりと行われるとともに、風通しがよくなるので、うどんこ病の予防にもなります。
 
地這い栽培をする場合は、つるが這う方向にわらやマルチシートを敷きます。
これらを敷くことにより、作物が地面に固定され雨風に強くなったり、害虫の被害を防いだり、土の乾燥や泥跳ねによる病気の予防になったりします。
 
立体栽培を行いたい場合は、この時点で支柱を立てます。
トンネル型の支柱が、簡単に組み立てられ丈夫なのでおすすめです。
立体栽培では、風通しも日当たりもよくなるので、比較的病気になりにくいなどの長所があります。
つるを這わせる場所があまりないときにも有効です。
 

人工授粉

かぼちゃは授粉しないと、果実が大きくなりません。
自然の授粉でも構いませんが、人工的に授粉を行うことにより、高い確率で着果に繋がります。
雌花と雄花の両方が開花したら、人工授粉を行います。
花のガク下に膨らみ(かぼちゃのもと)があるものが雌花で、そうでないものが雄花です。
人工授粉の方法は単純です。雌花の近くにある雄花を取って、雄しべをむき出しにします。
雌しべの先端を雌しべにこすりつけて完了です。
人工授粉を行う時間帯は、花がしっかりと開花している晴天の早朝がおすすめです。
 
先に雌花ばかり咲いて、雄花が咲かない品種の場合は、雄花が咲くまで気長に待ちましょう。
雄花が咲いてから授粉してあげれば問題ありません。
もしくは、授粉用の株を別に育てます。栽培用よりも2週間程早く種まきをして、雄花を早く咲かせるよう準備します。
 

追肥

かぼちゃの栽培において、追肥をするタイミングは2回あります。
1回目は、つるの長さが50~60cmになった頃です。畝の両肩に追肥します。
2回目は、着果し、果実が卵くらいの大きさになったら、株と株の間のところどころに化成肥料をまきます。
ただし、肥料のやりすぎは禁物です。
かぼちゃ栽培の失敗例の多くは、つるぼけという現象です。これは、肥料のやりすぎが原因です。
つるや葉は元気な状態であるが、花が咲かないといった症状や、雄花ばかり咲いて雌花が咲かないという症状が当てはまります。
 

玉直し(玉まわし)

玉直し(玉まわし)とは、果実の位置(向き)を変えることです。果実の色や形を整えるために行います。
タイミングとしては、果皮の色がある程度濃くなってきたあと、収穫する10日程前に行います。
日の当たっていない部分は、色付きが悪いままですが、玉直しをすることにより、まんべんなく日が当たり、色ムラが少なくなります。
動かすのは90度くらいまでです。
動かす際に勢いがありすぎると、ヘタが取れてしまうので、慎重に行うようにしましょう。
 

収穫

品種により多少前後しますが、開花(授粉)から45~50日程度で収穫できるようになります。
見た目の目安は、実につながる柄の部分(果梗)が白くコルクのようになったとき、
もしくは、皮の硬さが爪を立てても食い込まないくらいになったときが収穫適期です。
収穫したかぼちゃをすぐに食べても問題はありませんが、風通しのより場所で追熟させると、甘味が増しておいしくなります。目安は10日~1か月程度です。
なお、収穫後3か月程度は保存可能です。
 
夏野菜であるズッキーニは、かぼちゃ(ペポ種、ツルなし種)の仲間です。整枝も不要ですし、開花後4~7日で収穫可能な大きさになります(太さ3~4cm、長さ20cm程度)。
かぼちゃの中でもより育てやすい品種なので、かぼちゃ栽培入門に栽培してみてもいいですね。

かぼちゃの病害虫・栽培トラブル


・うどんこ病
薄く白い粉状のカビが葉の表面に発生する病気です。うどん粉をまぶしたような見た目がなので、「うどんこ病」と名付けられました。
落ち葉や土に潜んでいる菌が付着することによりうどんこ病にかかります。
雨量が少なく、乾燥する日が続いたときに発生しやすいため、畝を高くし、雑草を茂らせないようにして防ぎましょう。
うどんこ病を発見したら、できるだけ早く除去します。
うどんこ病により、多少収穫量が減少しますが、果実に大きな影響はないので、大きな心配は不要です。
 
・疫病
乾燥時に発生するうどんこ病とは対照的に、疫病は、長雨が続いたときや湿度が高い時期、水はけが悪い畑で発生しやすいです。
症状は部位によって異なります。
果実には白いカビが発生します。葉には褐色の病斑ができます。茎は軟化腐敗します。
防止策としては、株元にマルチシートを敷く、つるの下にわらを敷く、果実の下にマットを敷くなどの方法があります。
株元にマルチシートを敷くときは、地面にくぼみがあるとそこに水が溜まってしまうので、でこぼこにならないように、シートを敷きましょう。
 
・雌花が咲かない
作物全体は元気で問題はないが、雌花が咲かないという状態は「つるぼけ」という現象をさします。
つるぼけになった場合の対応方法は2つあります。
1つ目:追肥をやめることです。株が弱ってきたころに、雌花が咲き始めます。
2つ目:根を裁断します。(2か所ほど)株元から30cm程度離れたところに、ショベルを突き立てて裁断することで、つるや葉を伸ばそうとするのをやめ、雌花を作るようになります。
 
どちらの方法も、つるを成長させるために栄養が使われるのを止め、開花のために栄養が使われるように誘導させています。
 
・害虫
ウリハムシという害虫は、葉を食べるため、葉が穴だらけになってしまいます。
見た目が茶色で体長7~8mmの虫です。
また、アブラムシがモザイク病というウイルスを運んでくる場合があります。
葉に濃淡のモザイク模様が現れるのが特徴です。葉が縮れて奇形化する場合もあります。

意外とできるかも!?かぼちゃ栽培にチャレンジ

かぼちゃは、大きい野菜なので栽培が大変そうですが、ポイントを押さえれば育てやすい野菜といえます。
家庭菜園でかぼちゃが収穫できたら、達成感も大きそうですね。
かぼちゃを育てられるスペースがある方は、かぼちゃ栽培にぜひチャレンジしてみてください。

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