2017.08.31

ガーデニングの土のベース、赤玉土や鹿沼土などの「基本用土」を知ろう

ガーデニングなどの園芸に用いられる土には、さまざまな種類があります。植物やどこに植えているかなどによって適切な土を選ぶことが、植物を育てる上でとても重要です。
今回は、ガーデニングで用いる土の種類や特徴をご紹介します。

土の種類

用土は主に「基本用土」と「補助用土(改良用土)」に分けられます。

基本用土とは、土壌全体の5割以上を占める、ガーデニング用土のベースになる土のことです。品種や環境に合わせてさまざまな補助用土(改良用土)を基本用土に配合し、最適なガーデニング用土を作っていきます。

基本用土には「黒土」「赤玉土」「鹿沼土」などの種類があり、それぞれが通気性、保水性、保肥性などにおいて異なる特性を持っています。

ガーデニングの基本となる土。代表的な基本用土をご紹介

■黒土(くろつち)
黒土とは、関東ローム層の表層部分から採取される、黒色がかった火山灰土のことをいいます。
火山灰土と枯れた植物が交じり合ってできている土で、枯れ葉や枯れ木などの有機質を多く含んでいます。
また、保水性・保肥性に優れており、植物が根を張りやすい性質の土のため、一般的に畑や園芸用土の基本用土として使われています。

黒土には肥料成分は少なくリン酸を吸着する性質があり、水はけや通気性も良くないため、基本的には赤玉土や鹿沼土、腐葉土などを混ぜて使用します。
黒土を基本用土に混ぜることで太陽熱を吸収し地温を上げるため、根菜などの野菜作りの土として最適といわれています。

また、プランターで黒土を使用する際も根腐れ防止のため、腐葉土やパーライトなどを加えることをおすすめします。

■赤玉土(あかだまつち)
関東平野の火山灰層である「関東ローム層」の赤土を乾燥させ、ふるいにかけ粒子をそろえた土です。赤みの強い色合いと粒状の形状が特徴です。一般に大粒・中粒・小粒・極小粒・細粒などに分かれて販売されています。

赤玉土は通気性や水はけ、保水性のバランスに優れているほか、肥料成分を含んでいないため、虫や菌が寄りつかない清潔な土です。そのため、幅広い植物の栽培に適しています。
ただし、赤玉土は弱酸性の性質を持っているため、ラベンダーやスイートピーなどの中性~アルカリ性の土を好む植物を植える場合には、赤玉土に石灰などを加えて土壌の酸性度を調整するようにしましょう。

赤玉土は大抵の場合、腐葉土と肥料を配合して用いますが、挿し木をする際には赤玉土をそのまま用いる方法がおすすめです。園芸用に配合された土を挿し木に使うと、栄養分が多すぎて逆に生育を妨げてしまう恐れがあります。しかし、赤玉土は肥料成分を全く含まないため、根が付きやすいといわれています。

■鹿沼土(かぬまつち)
栃木県鹿沼市付近の関東ローム層で採取される、軽石を主成分とする土です。粒の大きさは大粒から細粒まで分かれており、硬さにもいくつか種類があります。
また、鹿沼土よりも硬い「硬質鹿沼土」という種類もあります。これは、微塵(みじん)と呼ばれる細かい粒を取り除き、硬く大きいものだけが選別されているため、植え替えを嫌う植物の植え付けなどに向いています。

鹿沼土の粒の表面には多くの孔(あな)があいており、それにより水や空気を保持し、病原菌の発生を制御する性質があります。
赤玉土よりも崩れにくく酸性度が強いため、ツツジやサツキ、ブルーベリーなどの山野草や樹木、サボテンや多肉植物などの栽培に向いています。
アルカリ性の土を好むハーブや、海外原産の植物の栽培には適していないので注意しましょう。

また、鹿沼土は水分を含むと黄色くなり、乾燥すると白くなるため、水やりのタイミングがわかりやすいのも特徴の1つです。水のやりすぎや水不足を把握しやすいため、ガーデニング初心者の方でも扱いやすい土です。

鹿沼土は強い酸性のため、そのまま使用する場合は栽培に適する植物は限られてしまいますが、鉢やプランター栽培をする際、他の土にブレンドして使用することもできます。
例えば、室内で観葉植物を育てる場合、赤玉土は粒が崩れやすい土のためしばらくすると次第に排水性や通気性が悪くなってしまいます。それを補うため、粒が崩れにくい鹿沼土を2~3割程度ブレンドするのもおすすめです。

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