2017.09.29

カモミールやレモングラスなど、ハーブティー向けのハーブ4種とその育て方

ハーブは健康や美容に役立つ香り高い植物です。ご自宅のお庭やベランダで育てることができるため、その成長をしっかりと感じることができます。
また、ハーブティーには心身のバランスを整える働きがあるといわれており、香りをはじめ、味や見た目など、多方面から楽しめるでしょう。
そこで今回は、ハーブティーにぴったりなハーブ4種類と、その育て方をご紹介します。

カモミール

カモミールは、白い花びらと黄色い花托(かたく)、青りんごのような甘い香りが特徴のハーブです。香りが良く、見た目がかわいらしいだけでなく、ハーブティーにして飲むことで、不眠や生理痛、冷え性の改善が期待できます。
ハーブティーに利用されるカモミールとして代表的なのは、ジャーマンカモミールとローマンカモミールの2種類です。


■ジャーマンカモミール
一年草のジャーマンカモミールは、比較的簡単に種から育てることができます。
種まきは春先の3~4月、または秋の9~10月頃に行いましょう。
一度植えてしまえばほとんど手を掛けなくても育ちますが、育苗ポットなどで苗を育ててから、鉢か花壇などに植え替えを行う方が病気や虫の被害にあいにくいといわれています。
土の乾燥に気を付けながら、日当たりの良い場所で苗を育て、本葉が5枚ほどになったら植え替えると良いでしょう。


■ローマンカモミール
多年草のローマンカモミールは、苗から育てることをおすすめします。市販の苗を3~6月に購入し、鉢または地植えで育てます。

日当たりと水はけの良い場所を好みますが、真夏の強い日差しには弱いため、鉢やプランターで育てる場合は、日差しの強い時間帯だけでも日陰に移動することをおすすめします。
また、乾燥を好む性質のため、水のあげすぎに注意し、土の表面が乾いてきたら与えるようにしましょう。

 

レモングラス

レモンと似た香りが特徴のレモングラス。インドや東南アジアではスープやカレーに使用されるほか、タイ料理のトムヤムクンに使用されることでも知られています。
レモングラスで作ったハーブティーは、貧血や風邪の初期症状に効果的といわれています。

レモングラスは種からでも苗でも育てやすいハーブです。種から育てる場合は、4~6月に種まきを行います。
病気や害虫などの心配はほとんどありませんが、湿気を嫌う性質のため、なるべく水はけの良い環境で育てましょう。
また、多年草ですが寒さには弱いため、冬は霜が当たらないようウッドチップや寒冷紗(かんれいしゃ)などで株を覆うなど工夫が必要です。

ベルガモット

ベルガモットは、アールグレイの香り付けなどに使用される柑橘類の「ベルガモット オレンジ」とよく似た香りを持っています。
ハーブティーにすることで、のどの痛みや消化促進に効果があるといわれています。

ベルガモットは、3月頃か9月下旬頃に種まきを行いましょう。
根がしっかりとしていて栄養の吸収が良く、耐寒性があり暑さにも強い性質です。
また、通気性、保水性、保肥性に優れた土壌を好むため、日当たりがあまりよくないベランダでの栽培にもおすすめです。

ジャスミン

日本名では「茉莉花」、インドでは日没後に濃厚な香りを漂わせることから「夜の女王」と呼ばれているジャスミン。甘く優雅でエキゾチックな香りが特徴のハーブです。
ジャスミンで作ったハーブティーは、美容やホルモンバランスの改善に効果があるといわれています。

ジャスミンは苗から育てるのが一般的です。
4~7月頃に日当たりの良い場所に苗植えを行いましょう。鉢植えで育てる場合は、春~秋は屋外の日なたに置き、冬は室内の日当たりの良い場所で管理します。
いずれの場合も、水はけの良い土を使用し、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。

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