シンボルツリーとは?シンボルツリーの役割や植えるときのコツ、選び方
建築・ハウジング関係の雑誌やWebサイトを見ていると、新築や改築に伴い、お庭に「シンボルツリー」を植える方が多く見受けられます。
シンボルツリーとは、一体どのような木のことを指すのでしょうか?
今回は、お庭に植えるシンボルツリーの役割や植えるときのコツ、おすすめの樹木についてご紹介します。
建築・ハウジング関係の雑誌やWebサイトを見ていると、新築や改築に伴い、お庭に「シンボルツリー」を植える方が多く見受けられます。
シンボルツリーとは、一体どのような木のことを指すのでしょうか?
今回は、お庭に植えるシンボルツリーの役割や植えるときのコツ、おすすめの樹木についてご紹介します。
シンボルツリーとは、その名のとおり住宅や建築物を象徴する、背の高い樹木のことを指します。新築や改築祝い、新しい家族の誕生など、お祝いごとの記念樹として植えられる場合もあります。
また、住宅だけではなく、寺院やお城など、由緒正しい歴史的建築物の敷地内にもシンボルツリーが植えられていることも多く、建築物の景観に彩りを添えています。
それでは、シンボルツリーには建物を引き立てる効果のほか、どのような役割があるのでしょうか?
■プライバシー保全、防犯効果
お庭に樹木があることで、住宅内部や敷地内を外から見えにくくする効果があります。
それにより、プライバシー保全や、防犯対策にも役立ちます。
■日差し・風よけ
樹木の枝葉で天然のカーテンを作ることで、防風効果のほか、外から降り注ぐ日差しの量を軽減することができます。
ただし、風の強い暴風時には倒木の危険性もあるため、季節ごとに適切な剪定(せんてい)を行うことが大切です。
■火災の延焼緩和
耐火性のある樹木は、火災の延焼防止に役立つといわれています。
万が一、住宅の周辺で火災が発生した場合でも、住宅まで火が燃え広がることを防いでくれるでしょう。
■樹木の光合成による空気の汚染防止
樹木は光合成に伴って、空気を浄化する働きを持っています。
お庭や住宅の敷地内にシンボルツリーを植えることで、周囲の空気をきれいにする効果も期待できます。
シンボルツリーを選ぶうえで最も重要なのは、ご自宅のお庭の環境条件を事前に把握・確認することです。
植えたいと考えている場所の日当たりや日照時間、風通しなどを確認し、その結果をふまえて樹木の種類を選ぶようにしましょう。
日当たりが良い場合は、ほとんどの樹木は育ちやすいのですが、日があまり当たらない場合は、耐陰性のある木々を選ぶ必要があります。
また、寒冷地では耐寒性のあるもの、温暖な土地では湿度や乾燥に強い品種を選ぶなど、シンボルツリーはご自宅のある土地の環境に合ったものを選ぶということが大切です。
一般住宅のお庭に植えるシンボルツリーとしておすすめの樹木は、どのようなものがあるのでしょうか?
ここでは、シンボルツリーとして人気のある3つの樹木をご紹介します。
■ヤマボウシ
ヤマボウシは山地などにも自生し、白く上品な花を咲かせる樹木。ハナミズキの仲間で、丈夫な性質のため、庭木に適しています。
日照と適度な湿り気を維持できる場所に植えると元気に育ちます。
また、毎年花を楽しみたい場合は、前年に付いた花の芽を剪定(せんてい)時に切ってしまわないように気を付けましょう。
常緑ヤマボウシ(初夏)
常緑ヤマボウシ(初秋)
■サルスベリ
夏の後半に鮮やかな花を咲かせるサルスベリも、管理しやすく庭木に向いている樹木です。
古民家などの和風建築をはじめ、近代的でスタイリッシュな住宅の雰囲気にもマッチします。
サルスベリは日陰で育てると花がほとんど咲かないため、花を楽しみたい場合は、1年を通して日がよく当たる場所に植えることをおすすめします。